- カテゴリ:集客・広告
- 2019.03.21(最終更新日:2020.09.15)
hagakure(ハガクレ)でリスティング広告を改善する方法とは!?
リスティング広告の仕組みは日々進化しています。
その一つとして、Googleが推奨しているhagakure(ハガクレ)と呼ばれるリスティング広告のアカウント構造があります。
今回は、hagakureが推奨されている理由や、メリット、デメリットを解説します。
hagakure(ハガクレ)とは
hagakure(ハガクレ)とは、Googleが推奨するアカウント構造のことです。
キャンペーンや広告グループをシンプルにまとめることで、広告の成果も最大化できる考え方です。
GDTでは、hagakure構造でリスティング広告の運用を行っています。
今までのリスティング広告のアカウント設計は、キーワードに合わせてキャンペーンや広告グループを細かく分けて運用することが基本でした。
キャンペーンや広告グループを細分化することで、「IMPが分散し広告の品質が上がりにくい」、「アカウント内で競合し広告ランクによるシェア損失が発生する」、「キーワード追加や広告文のABテストなどに工数がかかる」などのデメリットがあることから、2013年くらいからGoogleが推奨するようになりました。
hagakure(ハガクレ)構造のポイント
hagakure構造について説明します。
アカウント構造には、キャンペーン→広告グループという順にフォルダーを作成します。
広告グループの中に、キーワードと広告文を作成していきます。
キャンペーンの役割
キャンペーンでは、配信地域や、時間、予算などを管理します。
商品やサービスが異なる場合や、地域によって使う予算を分ける場合などはキャンペーンを分けます。
広告グループの役割
広告グループの役割は、キーワードと広告を一つにまとめることです。
広告グループでまとめたキーワードに紐づいて広告が表示されます。
「Google Partners APAC Livestreams」チャンネルでも、hagakureに関連する解説動画が公開されています。
https://youtu.be/KSzwdbMVtigシンプルなhagakure構造は、「マンション」、「マンション 購入」、「マンション 新築」が1つの広告グループに入っています。
広告グループが一つしかないので、キーワード「中古マンション 購入」を迷わず直ぐに追加することが可能です。
hagakure(ハガクレ)のメリット
アカウント構造がシンプルなため2つのメリットがあります。
メリット
- IMPが集約し、広告の品質が正しく評価されやすくなる
- 運用工数が減り、PDCAを早く回せる
- コンバージョンオプティマイザーが機能しやすくなる
広告の品質は、広告のクリック率と表示回数が重要になります。
Googleは、「1つのリンク先URLに対して、1広告グループ」が理想としています。
しかし、同じURLでも、キーワードに合わせてこのキーワードには、この広告文を表示したいということもあります。
昔のアカウント構造では、広告グループを分けて広告文を変えていました。
しかし、現在は、広告カスタマイザーという機能を利用して、同じ広告グループでもキーワードに紐づけて広告文を変えることが可能です。
1広告グループ1キーワードではなく、1広告グループにキーワードをまとめて登録し、広告カスタマイザーで出し分けることで、運用工数が減り、PDCAを早く回せるようになります。
コンバージョン数値が増えたら、コンバージョンオプティマイザーなど自動入札機能を活用します。・
hagakureにすることで、広告の表示回数やコンバージョン数といったデータが一つのキャンペーンや広告グループに集約されるので、機能しやすくなります。
hagakure(ハガクレ)のデメリット
hagakureにもデメリットがあります。
デメリット
- アカウントの見直しに時間がかかる
- 細かなレポーティング作業
キーワード数が膨大にある場合、どのキーワードをまとめるか、どのような構成にするかを一から検討するため、構築には時間がかかります。
また、一つの広告グループにキーワードをまとめると、キーワード群ごとの傾向を計測することが難しくなります。
アカウントを設計するときは、事前に確認すべきキーワード群をすり合わせして設計に反映します。
リスティング広告の運用を代行したい方へ
hagakureを行ったことで、コンバージョン数の増加、CPAの改善に成功した事例を紹介します。
まずは、表1をご覧ください。

弊社でhagakureを行った業界・業種別の実績です。
運用開始から2年以上経過しているアカウントでもコンバージョン数の増加やコンバージョン単価の改善につながりました。
CPCが高騰しがちな業界や、キーワード数が多い業界は、hagakureを採用することで、効果をより実感できます。
具体的な進め方
hagakureを行う際は2つの考え方があります。
2つの方法
- リフォーム型
- リビルド型
リフォーム型は、今あるものを統合するが、近い将来リビルドします。
リビルド型は、1からアカウントを作りなおします。
リフォーム型、リビルド型に共通しますが、ウェブサイトのディレクトリ構造に従い、キーワード・広告を作成し、広告グループにまとめます。
広告とLPが同じ場合は、同じ広告グループにまとめていきます。
また、デバイス別で別れている場合、マッチタイプで別れている場合も統合します。
検索向けリマーケティング広告で分かれている場合、リーセンシーで分かれている場合も統合します。
統合することで、量を確保し、品質スコアを改善していきます。
リスティング広告に関するご相談やお問い合わせはこちらからお願いします。
hagakure(ハガクレ)構造のまとめ
今回は、Googleが推奨しているhagakure構造についてご紹介しました。
これから新規で作成していくアカウントや既存の広告グループをまとめてないアカウントについては、hagakure構造による効果最大化に取り組んでみてください。
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